社会新報

「国葬」の中止求める~学者らがオンライン署名を呼びかけ

(社会新報9月7日号より)

左から永山茂樹東海大教授、清水雅彦日本体育大学教授、五野井郁夫高千穂大学教授、石村修専修大学名誉教授。右は署名のQRコード。

 

 学者や作家らが8月22日、安倍晋三元首相の「国葬」中止を求めるアピールを出し、オンラインで賛同署名をスタートすると発表した。呼びかけ人の清水雅彦・日本体育大学教授(憲法学)や五野井郁夫・高千穂大学教授(政治学)らが衆院第一議員会館で記者会見し、「国葬反対」の声を上げている市民と連帯し、「皆さんの声を見える形にする」と訴えた。
 清水さんは呼びかけ人になった理由を「署名は意見表明の場として重要」と説明した上で、安倍政権について、①憲法上、問題となる法を制定した②改憲を追求した③立憲主義に反する手法を駆使したーーの3つの理由を挙げて、安倍元首相は国葬には値しないと指摘した。賛同署名には、作家の落合恵子さん、東京大学名誉教授の上野千鶴子さん、室蘭工業大学大学院教授の清末愛砂さん、法政大学前総長の田中優子さん、評論家の佐高信さんら17人が呼びかけ人に名を連ねた。「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で、8月23日から約1ヵ月間、署名に取り組む。