
出版を祝い乾杯する(左から)熊谷さん、大椿副党首、坂枝さん、竹林さん。

●『愛と連帯』 ▽大椿ゆうこ/著 地平社 1600円+税
7月初旬に出版された、大椿ゆうこ副党首の初めての著作『愛と連帯 非正規労働者、国会へ』の発売記念トークイベントとサイン会が8月30日、大阪市内にあるライブハウス・ロフトプラスワンウエストで開催され、50人以上が参加した。主催は、出版元の地平社。参加者は、お酒と食事を楽しみながら、政治家・大椿ゆうこの誕生にまつわる、さまざまなエピソードに耳を傾けた。
当事者が抱える問題を我が事として受け止め
第1部は、地平社編集長の熊谷伸一郎さんがコーディネーターを務め、大椿副党首にゆかりのある2人の人物から話を聞いた。
大椿副党首の大学生時代の姿を知る友人の坂枝真樹子さんからは、まだLGBTQ+などという言葉すらなかった90年代半ばから、性的少数者の当事者運動の中にいた大椿副党首の姿が語られた。「当時、話を聞かせてくださいとやってくる学生は他にもいたが、その後も関わりを持ち続けてくれたのは彼女だけだった」と語った。「私は当事者ではないが」と前置きして話し始める異性愛者が少なくない中で、「彼女は一度もそれを口にしたことがない。それが、私が彼女を信頼する理由だ」と話した。
それを受け、大椿副党首の関西学院大学との労働争議を支えた大阪全労協顧問の竹林隆さんは、維新政治によって団交拒否が行なわれていた当時の出来事に触れた。府立学校で働く非正規教職員の次年度継続雇用を求める申し入れ行動の時のことだ。府教委は組合員らを館内に入れることを拒否。寒風吹きすさぶ中、府庁の玄関先で申し入れ行動が行なわれたが、府教委は冷徹な対応に終始した。抗議を終え、組合員らが片付けを始めて帰ろうとしてもなお、最後の最後までひとりで職員に話しかけ、抗議していたのが大椿副党首だった。竹林さんは、「いま思い出しても涙が出る」と語った。
当事者ではないが、当事者が抱える問題を自分のこととして受け止め行動する大椿副党首の姿は、政治家になる以前から一貫していることが、2人によって語られた。
国会に必ず戻ると熱意
第2部では、会場からの質問に答えながら、熊谷編集長と大椿副党首の対談が行なわれた。大椿副党首は、先の参院選での落選に悔しさをにじませながら、「具体的に大椿ゆうこの1議席を必要とする人々の顔を思い浮かべながら、選挙を戦った。2000万人以上の非正規労働者たち、長生炭鉱に携わる人々、海の中で迎えを待つご遺骨、不当弾圧を受けた関西生コンの組合員とその家族たち。これまで携わってきた問題に引き続き取り組むために国会に戻りたいと思ったが、かなわなかった」と語った。その上で、選挙中に第1の公約に掲げた、非正規雇用の入口規制を実現するために、国会に戻りたいという強い熱意を見せた。
対談終了後のサイン会では、一人ひとりと対話しながら、「愛と連帯」という文字をしたためた。「大椿さんに投票しました。これからも応援します」との言葉に副党首は勇気づけられていた。今後も各地で、出版記念イベントや読書会が企画されている。大椿副党首は「本を持って、どこへでも行く」と張り切っている。あなたの街でも、企画してみてはどうだろうか。