(社会新報12月12日号2面より)
第216臨時国会が召集された11月28日、社民党は参院議員会館で両院議員総会を開いた。
先の総選挙の結果、与野党の力関係が大きく変化した中で、臨時国会への決意を固めた。
社民党党首の福島みずほ参院議員は、今国会を「チャンスの国会」と位置付けた。
具体的には、①企業・団体献金や政治資金パーティーの禁止などを通じて「政治とカネ」に決着をつける②これまでできなかった再審法などの制定を目指す③訪問介護報酬の削減撤回や来年3月の核兵器禁止条約第3回締約国会議への日本政府の参加を実現するーーことを挙げた。
また新垣邦男衆院議員(副党首)は、「米国の言いなりに軍拡を進め、戦争に巻き込まれることを許さない」、大椿ゆうこ参院議員(副党首)も「総選挙の結果によって政権の思いどおりには進まないことを示したい」とそれぞれ決意を述べた。
同日、衆院第二議員会館前で総がかり行動実行委などの主催による臨時国会開会日行動が行なわれ、約200人が参加。「戦争への道NO! 裏金問題徹底追及 選択的夫婦別姓実現を! みんなの力で政治を変えよう!」との横断幕を掲げた。
社民党を代表して大椿副党首が次のように連帯あいさつを行なった。
「今までは何でも数の力で好き勝手に強行してきた自民党政治を前に、皆さんは忸怩(じくじ)たる思いでいたに違いない。私も国会議員になる前から自民党政治にあきれ果ててきた。でも、これからは少数与党となり、強引なことはさせない。一つひとつの課題を、時間切れで打ち切るのではなくて、しっかりと熟議をして実現していきたい。その姿を示していく。これまで棚ざらしにされてきた課題を、野党が力を合わせて、一つでも二つでも実現していかなければならない。その一つが選択的夫婦別姓の実現だ」