社会新報

衆院選東京ブロック比例予定候補の桜井夏来さんが会見で新たな格差の拡大に危機感を語る~福島党首が軍事優先の予算案を厳しく批判

左から伊地智党都連幹事長、青山都連代表、桜井さん、福島党首。(3月27日、参院議員会館)

 

 社民党の福島みずほ党首は3月27日、参院議員会館で会見を行ない、次期衆院選候補者や国会情勢などについて語った。

 福島党首は、次期衆院選の社民党東京ブロック比例代表候補として内定した、新人の桜井夏来さん(49)を紹介した。桜井さんは党都連政策委員長で前武蔵野市議。

 党首からマイクを渡された桜井さんは、「暮らしが一番、頑固に平和」という社民党のスローガンについて「日本社会党の時代から掲げてきた私たちの政治的な信念は、色あせるどころか、今ますます真剣に取り組まなければいけない状況になっている」と強調した。

 そして桜井さんは、「連日の株価がバブル以来の高値を更新したとか、一見すると景気がいいニュースのように聞こえるけれども、恩恵を受けられる人と取り残される人の二極化が進んで新たな格差が生まれようとしている。今の政権は南西諸島にミサイルを配備し、次期戦闘機を第三国に輸出するなど、タブーにも踏み込んでいこうとしている」との危機感を語り、「一貫して暮らしと平和ということを訴えてきた政党は社民党をおいてほかにない」と、社民党の党勢拡大の重要性を訴えた。

 続いて、福島党首が国会情勢についてコメント。「自民党の裏金問題で、岸田首相が関係議員に聞き取りを行なうというが、それで幕引きにはならない。一番のキーパーソンである森喜朗元首相には聞き取りをしないというのが岸田首相の答弁。うやむやにならないように社民党として、しっかり追及していく」として、真相究明に向けて断固とした姿勢を示した。

 参院で集中審議が行なわれている予算案について福島党首は、「防衛予算が8兆円にもなる軍事優先のもので、生活、福祉を切り捨てる予算だ。子育て支援を税金ではなく保険料を上乗せでやることも大問題だ」と厳しく批判した。