(社会新報2022年7月15日号1面より)
第26回参議院議員選挙が7月10日に投開票され、社会民主党は参院選比例代表で125万8501票(2・37%)を獲得し、公職選挙法上の政党要件である得票率2%をクリアした。比例代表で福島みずほ社民党党首が5期目の当選を果たした。
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福島党首は11日、参院議員会館で記者会見し、参院選比例代表で得票率2%を超え、公選法上の政党要件を維持したことに関し、「政党要件をクリアすることが最低限の条件だったので、その条件を確保することができ、社民党が社民党として頑張れる。本当にうれしい。これを足がかりに社民党がさらに躍進できるように頑張っていきたい」と今後の活動に意欲を示した。そして「比例で1議席を確保し、私自身が国会に戻ることができる。ここまで出せたのは、党員や支持者、ボランティアなどの皆様の頑張りがあったからだ」と謝意を述べた。
今回の得票率2・37%は、前回2019年参院選の得票率2・09%よりかなり伸ばしたことに関して「20年の分裂前よりも今回得票を伸ばした。本当によかった」と回復傾向を評価した。
また党首は、改憲勢力である自民、公明、日本維新の会、国民民主の「改憲4党」が改憲の発議に必要な3分の2の議席を維持したことについて「憲法9条が改悪されないように、国会の中で他の野党と連携し、改憲阻止の大きなうねりを起こしていく」と訴えた。
会見に同席した服部良一幹事長は「幹事長としての任務は、社民党を政党要件のある党として残すという一言に尽きる。それが実現し、率直に喜び合いたい」と語った。また「野党共闘の意義を再確認し、立憲野党の反転攻勢をつくりたい」と強調した。
↑政党要件の確保で会見する福島党首(11日、参院議員会館)。
↑党首に当確の一報がTVに流れた時、党首にお祝いのケーキを手渡す鈴木清丞・千葉県柏市議(右)。
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