社会新報

【3月6日の福島党首会見】裏金問題の説明から逃げる首相は「ゼロ回答総理」~「戦闘機輸出は国益」の首相答弁を厳しく批判

 

  社民党の福島みずほ党首は、3月6日、参院議員会館で会見を行ない、自民党の裏金問題や戦闘機の輸出等について語った。

 福島党首は、参院でも政倫審が始まることに触れ、「裏金問題を抱える議員達は出席すべきだ。そして政倫審の説明で不十分であれば参考人招致、証人喚問など本当に必要だ」と述べた。また、岸田首相について「のれんに腕押し総理」「ゼロ回答総理」だとして裏金問題の追及から逃げる対応を批判。「企業団体献金を禁止しなくてはいけない。大企業のための政治をやっているからこそ、人々の暮らしが厳しい。自民党が禁止しないのであれば企業団体献金を禁止する側で政権取る。そして、みんなのための政治を始める」と、政権交代の必要性を訴えた。

 岸田首相が5日の参院予算委員会で、日本が英国やイタリアとの共同開発・生産する次期戦闘機を輸出することが「国益だ」と答弁したことについて、福島党首は「全く間違っている」と批判。「そもそも共同研究・開発そのものが問題」「戦争に加担しない、紛争を助長しないということが、日本の国是だ」と強調した。

また、「今日の予算委員会で自民党の議員が戦闘機 の輸出をすごく裾が広い産業であるとして、積極的にこれを肯定する立場で質問したことも驚がくした」と日本の国是より大企業の利益を優先する自民党の姿勢に疑問を呈し、「公明党と自民党の間で議論中だが国民の声で潰していけるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 政府与党は、機密情報を扱う民間人らを「適性評価」する「セキュリティクリアランス法案」(SC法案)の制定を目指すが、福島党首は「日英伊の戦闘機開発にも適用されるのでは」と懸念。「戦争のための、軍事研究のための、身辺調査法案ではないか」として「今後、しっかり国会で質問していきたい」と述べた。