社会新報

【9月27日の福島党首会見】石破新総裁の憲法9条改憲論や「アジア版NATO」創設、核共有の主張を厳しく批判

 

 

 社民党の福島みずほ党首は、9月27日に自民党の総裁選で石破茂氏が新総裁に選ばれたことを受け、同日に参院議員会館で記者会見を行なった。

 福島党首は、「先日、新聞に『総裁選、誰がなっても 自民党』という川柳が載っていた。その通りだと思う。

統一教会問題に関して9人の候補者が誰一人ちゃんと回答をしないという状況であった。石破新総裁も統一教会問題、そして裏金問題についてきちっとメスを入れられるとは思わない。だから、それにちゃんとメスを入れていくことを社民党として強く求めていく」と述べた。

 福島党首は「石破新総裁も憲法9条を変えて、自衛隊を明記する改憲を主張している。これは集団的自衛権の行使を安保関連法、つまり戦争法が認めているから、まさに9条に戦争する自衛隊の明記を言っている」と警戒を強めた。福島党首は「石破氏が総裁選の中で『アジア版NATO』の創設や、核兵器に関して共有を検討すると発言した。これは非常に危険だ」と懸念を表明。「石破政権に対して社民党はしっかり対決し、平和の実現のためにしっかり頑張っていく」と決意を述べた。

 福島党首は経済政策にも触れ、「石破新総裁が雇用や消費税など経済政策でどうやっていくのか、社民党はしっかり内部留保に課税をして、そしてみんなの生活を本当に支援するような政策を実現すべきだという立場で 石破氏と対決していきたい」「自民党は看板を変えても変わらない。このような自民党政権を倒すべく、衆院選で政権交代目指して頑張っていく」と意気込んだ。

 自民党新総裁が決まり、近く衆院選となることが予想されるが、福島党首は「能登半島の復興のため、補正予算を組むべきだ」と述べ、早急な衆院選より、臨時国会での審議を優先すべきと釘を刺した。