社会新報

【9月14日の福島党首会見】玉城知事の勝利を受けて辺野古新基地建設の断念を改めて求める

 社民党の福島みずほ党首は9月14日の会見で、沖縄県知事選挙での玉城デニー知事の再選について語った。

 沖縄県知事選では、社民党をはじめ立憲野党が玉城知事を推薦、福島党首自身も先週に沖縄入りし、選挙応援を行なった。福島党首は「とてもうれしい」と喜び、「辺野古の米軍新基地の建設に反対する玉城知事が圧倒的勝利で再選した。(翁長雄志前知事を含め)3回も沖縄の民意が示された。日本政府は、2015年の時点で辺野古周辺が基地を造れない軟弱地盤であることを把握しながら、それを隠して基地建設を推進してきた。辺野古新基地の建設を断念するべきだ」と強調した。そして「国政で辺野古新基地建設の中止を実現するため、沖縄の人々、国民全体と立憲野党で頑張っていく」と意気込んだ。

 沖縄県知事選に影響を与えたこととして、福島党首は、辺野古新基地の他にも、泡消火剤に含まれる人体に有害な有機フッ素化合物PFASを、米軍が河川などに繰り返し流出させている問題があると語り、「基地に対する不安が高まっている」と指摘。

 「統一教会と決別する」としている自民党だが、「安倍晋三元首相や細田博之衆院議長については調査すらしない」と福島党首は批判。「自公政権は退陣し、解散・総選挙を行なうべき」と求めた。国葬についても、「安倍元首相と統一教会の関係と国葬は切っても切り離せない。しかし、衆院の議院運営委員会での国葬に関する質疑では、統一教会に関する質問を妨害されている」と問題視した。

 福島党首は今週末に東京都内で社民党の全国幹事長会議が行なわれることについて、記者たちに明かし、「来年の統一地方選挙で、現職は勿論、新人も擁立して当選させる。社民党を強くしていくことが大事だ」として、会議で議論を深めていくとの抱負を語った。