社民党の福島みずほ党首は8日、参院議員会館で記者会見を行ない、次期衆院選挙の第2次公認候補として次の内定者4人を発表した。
- 長崎由美子さん(大阪9区・新人・67歳・党大阪府連合代表)
- 村田峻一さん(福岡1区・新人・31歳・党福岡県連合副代表)
- 志岐玲子さん(福岡11区・新人・69歳・党福岡県連合副代表)
- 橋村りかさん(熊本3区・新人・51歳・一般社団法人百華代表理事)
第一次公認として現職の新垣邦男衆院議員(沖縄2区・現①・67歳・副党首)をすでに内定しており、合計で5人となった。
福島党首は「すばらしい4人の候補を内定した。それぞれ現場で運動に関わってきた。長崎さんは保育士さんとして活動し、子どもの教育、あるいは人権の問題に取り組んできた。村田さんはLGBTQの当事者として多様性ある社会をつくろうと活動している。志岐さんは高校教員を長く務め、子どもの貧困問題などに取り組んでいる。橋村さんは保護者グループの代表を務め、放課後児童支援員として子どもたちをサポートしている。全員の当選を目指す」と述べた。そして「第3次公認を8月中に発表したい。20人の擁立を目指し、5議席以上の当選を目指す」と決意を表明した。
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次に、党首は定例記者会見に移行して、6日に被爆78年を迎えた広島市での平和記念式典に参列したことを報告し、広島宣言について、「核抑止論が破綻していることを、世界の指導者は直視すべきと明言している。社民党はこの広島宣言に全面的に同意する」と語った。
そして、広島平和記念式典での岸田首相の発言について「全く心を打たない。核兵器廃絶のために先頭に立つという決意と道筋が全くないからだ」と厳しく批判し、「社民党は明確に核兵器禁止条約を批准すべきという立場で、今年11月に開かれる核兵器禁止条約第2回締約国会議に日本がオブザーバー参加をすべきと求め、そのために社民党は全力を挙げていく」と強調した。
また、党首は、福島第1原発のALPS処理汚染水海洋放出問題について、「総理は聞く力を全く持たず、先送りもせず、汚染水の海洋放出を8月末から9月にでも強行しようと固執している。とんでもない。2015年に政府と東電は、福島県漁業協同組合に対して『関係者の理解なしにいかなる処分も行なわない』と書面で約束している。その約束を一体どう考えているのか」と首相の姿勢に怒りの声を上げた。