社会新報

【9月13日の党首会見】岸田内閣改造を「不適材不適所内閣」と厳しく批判

 

 社民党の福島みずほ党首は9月13日、参院議員会館での会見で、岸田政権の内閣改造について語った。

 同日に行なわれた内閣改造について福島党首は、「不適材不適所内閣だ」と切り捨てた。「マイナ保険証で暴走して、大変な問題になっている河野デジタル大臣は続投。(福島第1原発からの)汚染水の海洋放出を約束破ってやっている西村経産大臣も続投」と問題閣僚を列挙。「関東大震災時の朝鮮・中国の人々の虐殺について『記録は政府内にない』と言っている松野官房長官も続投。(訪問した台湾で)『戦争する覚悟』とまで言った麻生副総理も続投。高市経済安保担当大臣は、(かつての総務大臣時代に放送法についての解釈により)政治権力による介入が今年の通常国会で極めて問題になった。(死刑を乱発した)上川元法務大臣が外務大臣になったことも、EU(欧州連合)は死刑を廃止しており、世界でも実際に死刑を執行している国はとても少なくなっているので、これは外交上問題となるかもしれないと思う」。

 問題だらけの岸田政権の内閣改造について福島党首は、「麻生さんはやめさせられない、高市さんもやめさせられないと、 党内でのパワーバランスも配慮しながら安定政権を目指すという、岸田総理のための内向き延命内閣だ」と批判。女性の閣僚が5人と増えたことについては、「良かったとは思うが、5人のうち3人は世襲。自民党政治が相変わらず世襲で成り立っている」と指摘した。
 岸田首相について、福島党首は「自分が(自民党)総裁をやり続ける以外には関心がないのではないか、国民の生活には関心がないのではないか」と疑問を呈し、「戦争の危機、生活の危機 民主主義の危機そして倫理の危機を引き起こしている岸田内閣には退陣しかない」と切り捨てた。