社民党の福島みずほ党首は12月13日、参院議員会館で会見を行ない、自民党の政治資金をめぐる裏金疑惑について語った。
福島党首は、この日、衆院で内閣不信任案が与党に否決されたことについて、「重要なことは、この内閣が不信任に値するということ。不信任案には、社民の他、立憲、共産、国民、維新が賛成した」と強調した。また福島党首は、裏金問題の根本に、「自民党の政治の私物化がある」と批判。「森友、加計、桜を見る会、メディアや学校教育に対する弾圧、学術会議に対する弾圧など、まさに私物化された政治だ。自民党の、自民党による、自民党のための政治。自分たちに多額の献金をしてくれる大企業に向かってのみの政治で、国民の苦しみや生活と全く離れているところで、自民党政治が行なわれている。だから、みんなの生活が苦しいし、実質賃金は上がらないし、非雇用は増えるし、年金は下がるし、社会保障は削られるし、円安物価高で農業は切り捨てられるし、地域は疲弊する。これはまさに自民党政治の結果だ。そして、自分たちで裏金を巨額に作って、それを自分たちで使っているということが明らかになりつつ ある。こんな政治をもう変えようと言いたい」。
松野官房長官(14日に辞任)の不信任案も衆院で否決されたが、福島党首は「松野さんは更迭されるのに、なぜ、自公は否決するのか。国会軽視ではないか」と憤った。裏金疑惑を受け、岸田首相は閣僚の入れ替えを行なっているものの、「いくら閣僚を更迭し、いくら変えても、本質は変わらない」と切り捨てた。「もう、政権交代するしかない。支持率などから無理だと思う方もいらっしゃるかもしれないが、もう政権交代をして私物化された政治を変えない限り、みんなの生活は楽にならない」と語り、「来年は自民党政治とさようならをする」との決意を語った。