社民党の福島みずほ党首は4月3日、参院議員会館で会見を行ない、自民党の裏金問題や衆院選について語った。
裏金問題を抱える自民党の国会議員について、福島党首は、「処分が今月5日の参院理事懇談会で報告されるとも報じられているが、二階(俊博)さんは、どうするのか」と疑問を投げかけた。「いくら次期選挙に出馬しない、勇退すると言ったところで、いま国会議員なのだから、明確に処分の対象になる。自分が選挙に出ないという選択と、国民に対して政治とお金の問題について明らかにするということは別の問題だ。二階さんは、きちっと明らかにする政治的責任があるし、 岸田首相はそのことをはっきり言うべきだし、また自民党の中での処分もあり得ると考えている。先手を打って何かをやった人間は何も問うことができないのであれば、おかしい」。
自民党内の処分については、「下村元政調会長と西村前経産相、高木前国対委員長を『党員資格の停止』、塩谷元総務会長と世耕前参院幹事長を『離党勧告』、萩生田前政調会長を『1年間の党役職停止』とする方向で検討とのことだが、彼らが次期衆院選で当選すれば、また自民党に戻る」と指摘し、「処分として意味がない」と厳しく批判した。
自民党が衆院東京15区と長崎3区の補欠選挙で候補擁立を断念したことについては、「自民党の政治とカネの問題に対する国民の反発の現れだ。私たち野党、社民党は、政権交代を実現するという受け皿になるべく頑張っていきたい」と意気込んだ。
福島党首は、この日、社民党が次期衆院選の比例代表北海道ブロックに党道連副代表の鳴海一芳さんの擁立を決めたことを発表。「鳴海さんは2018年の小樽市長選で、無所属として社民・共産の推薦を受け、戦った人。北海道ブロックで鳴海さんを当選させるべく頑張っていきたい」と述べた。