社会新報

【6月19日の福島党首会見】改正政治資金規正法の成立を厳しく批判~これは裏金維持法だ~大椿ゆうこ副党首の来夏参院選での再選に全力

 

 社民党の福島みずほ党首は6月19日、参院議員会館で会見し、国会情勢や今後の国政選挙について語った。

 この日、参院で成立した改正政治資金規正法ついて、福島党首は「これは一言で言えば裏金維持法だ」「ここまで政治とカネが問題となりながら、こういう法案を強行成立させた自民党、公明党、衆院で賛成した日本維新の会は本当に酷い」と厳しく批判した。

 福島党首は「一番重要なことは、企業・団体献金を禁止することだ。年間で24億円という巨額の企業・団体献金を自民党は受けている」とした上で、「大企業のために労働規制を緩和し、社会保障を切り捨て、軍拡をし、そして海外への武器輸出をし、原発推進をし、国民の生活のことなど歯牙にもかけない政治の問題は、自民党が誰を『政治のスポンサー』と考えているかということに尽きる」と強調した。

 そして、「今日、成立したが、社民党は さらに企業・団体献金の禁止、政治資金パーティーの禁止他の様々な政策活動費などに関する情報開示や規制も含め、しっかりやっていきたい」として、法案成立後も追及し続けることを誓った。

 今後の国政選挙について、福島党首は「6月中の解散総選挙はないものと思われるが、この夏か秋には衆院選になる。政党要件を満たす5名以上の当選を目指して頑張っていきたい」として、同日に行なわれた全国幹治長会議での決定を報告した。

 来年に予定される参院選についても、党として大椿ゆうこ副党首の再選を目指す決定が報告された。大椿副党首は、「今、私が一番、希望していた厚生労働委員会で、まさに非正規雇用の問題について取り組めていることを心から皆さんに感謝をしたい」と述べ、「最低賃金は少しずつ上がっているが、物価高に追いついていない。安心して生きていけるのか、社会保障は喫緊の課題だ」と、国会での活動を続投するため、支持を訴えた。