社会新報

【6月26日の福島党首会見】裏金問題を解決できないのは岸田首相だけではなく自民党の問題だ~米兵の少女暴行事件で外務省が公表を遅らせたことを厳しく批判

 

 社民党の福島みずほ党首は6月26日、参院議員会館で会見を行ない、自民党の内輪もめの見苦しさや沖縄県で少女への性暴力で米兵が起訴されたこと等について語った。

 岸田政権の支持率が低下し続ける中、自民党内には「岸田政権では衆院選を戦えない」と岸田降ろしの動きが出てきていることが各メディアで報じられている。これについて福島党首は「確かに岸田首相は酷い。思いつきで行動し、国民に寄り添っていない。しかし、裏金問題を解決できないのは、岸田首相だけではなく自民党の問題だ」と、党としての問題を首相の問題にすり替えようとする自民党の議員達を批判した。

 「(裏金議員を)政倫審に出させない、出ないとしたのは多くの自民党議員ではないか。岸田首相だけの責任ではなく、自民党の責任だ。降りろ降りろ、足をひっぱっているけれど、むしろ、同じ穴のムジナ。看板をすげかえれば、自民党の支持率が上がると思っているなら、大間違いだ」

 沖縄県で昨年末、在沖米軍基地所属の米兵が、16歳未満の少女を連れ去り、わいせつ誘拐と不同意性交の罪で今年3月末に起訴されたことが、今月25日になって明らかになった件について、福島党首は「なぜ、公表がここまで遅れたのか。この間、外務省から県に報告がなかったことは由々しきことだ」と問題視した。

 「沖縄県議会議員選挙への影響を考えたのか。慰霊の日の以降にしたかったのか」と政府側の思惑で公表が遅らされたのではないかと疑問を呈し、「基地があるからの問題。不平等な地位協定の見直しも、しっかり取り組んでいく」と述べた。

 間近に迫った都知事選について、福島党首は「大企業の言いなりで市民に寄り添わないのは、自民党政治も小池都政も同じ」として、「蓮舫さんに何としても勝ってもらいたい」とエールを送った。