社会新報

【7月19日の福島党首会見】党訪韓団が新任の韓国国会議長や野党幹部と意見交換~北東アジアの非核化と緊張緩和めざし平和外交

 社民党の福島みずほ党首は7月19日、参院議員会館で会見し、韓国訪問や旧優性保護法の被害者救済などについて語った。

 社民党は今月11日から12日にかけて、福島党首ら党幹部で韓国を訪問した。韓国では、今年4月の総選挙で野党が圧勝し、与党が惨敗した。

 福島党首は、「共に民主党、進歩党、祖国革新党、正義党の4つの野党の幹部とそれぞれ意見交換した。北東アジアでいかに平和を作っていくのか、いかに核兵器廃絶へと向かうのか、社民党の立場として、一緒にやっていきたいと各政党、国会議長と意見交換した」と報告し、「非常に有意義だった」と振り返った。

 次に福島党首は、旧優生保護法で避妊手術を強制された人々の救済について、「プロジェクトチームの会合を7月24日に開催する」として、議員立法に向けて動いていることを報告。また、社民党や立憲民主党、共産党などの野党に加え、自民党、公明党の与党も参加する会派を超えた動きになるとして、「臨時国会には法案を提出できるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 福島党首は7月15、16の両日に新潟県柏崎市で、社民党脱原発脱プルトニウム協議会を開催したことを報告。「これは全国で頑張っている県連が集まる全国協議会で、脱原発・脱プルトニウムのための政策やそれぞれの行動計画を確認した。とりわけ、柏崎刈羽原発は、再稼働への危機感が高まっている。これは県議会が決めることでも、県知事が勝手に決めることでもない」として、「県民投票も視野に入れて頑張っていきたい」と述べた。

 福島党首は自民党が衆参で憲法改正の会議を開いていることに触れ、「臨時国会の中で憲法改悪の動きが大きく進む可能性もある。社民党は他の立憲野党と協力しながら力強く阻止していきたい」と決意を語った。