社民党の福島みずほ党首は4月19日、参院議員会館で会見を行ない、統一地方自治体選や、政府が学術会議に介入しようとしている問題などについて語った。
会見冒頭、福島党首は「4月23日は統一自治体選挙、5つの補欠選挙。さまざまな区議長選挙も行なわれる。社民党の公認、推薦含め、全員当選を目指し、頑張っていく」と意気込んだ。
衆参補欠選挙についても「千葉、山口、大分で激戦、あるいは拮抗(きっこう)している。これらは絶対に勝たなくてはいけない。今の軍拡・大増税、原発推進の岸田内閣を変えるべく、全力で頑張る」と述べた。
今月15日、和歌山県で岸田首相に対して爆発物が投げ込まれた事件にも言及。「表現の自由、選挙活動の自由への甚大な妨害に断固、抗議する。政治を変えたいのであれば、投票、表現、活動でやるべきである」と訴えた。
政府与党が国会に提出しようとしている、日本学術会議の会員の選び方などを見直す法律の改正案に関連して、自民党の世耕弘成参院幹事長が「(学術会議の会員を)仲間内で決めるのは不公正」と発言したことについても、福島党首は「それは違う」と法案提出に反対する学術会議の勧告を支持。「菅政権時に、6人の学者に対して総理が任命を拒否し、学問の自由に政治が介入したことの、まさに延長線に今回の日本学術会議法改正案はある。学術会議の勧告は当然だ」「米国や英国などの主要国では、ナショナル・アカデミーは自律的だ。学術会議への介入は許してはならない」と力説した。
福島党首は、岸田文雄首相の妻の裕子さんが今月17日、バイデン米国大統領の妻ジルさんとの懇談のため公費で訪米したことにも触れ、「森友問題の際に『首相夫人は私人』とした政府解釈との整合性が問われるのではないか」と疑問を呈した。
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