社民党の福島みずほ党首は、8月30日、参院議員会館で会見を行ない、温暖化対策の必要性や、自民党総裁選、日中友好議員連盟としての訪中について語った。
会見冒頭、福島党首は各地で豪雨や土砂災害を引き起こしている台風10号に触れ、「被害に遭われてる皆様に心からお見舞い申し上げる」と述べ、「社民党としても、出来る限りのことをしたい」と表明した。温暖化による災害の激甚化についても、「今回の台風で年間の降水量の約半分が降っているところもあり、ショックだ」「温暖化で豪雨災害が起きている原因は、(大量の温室効果ガスを排出する)経済の仕組みにあることは事実で、それを改善するべく頑張っていきたい」と述べ、温暖化対策が重要な政治課題であることを確認した。
また、自民党総裁選について福島党首は、「総裁選の出馬で、どんどん名乗りをあげているが、全ての予定候補者が憲法改正に賛成していることに危機感がある。これらの予定候補者に、企業団体献金や政治資金パーティーを禁止するという人がいるのか。自民党政治は変わらない」として自民党政治そのものが問題であることを厳しく批判した。
福島党首は、結婚を機に東京23区から地方へ移住する女性へ最大60万円の支援する政府検討案について「公立病院の統廃合や鉄道の廃線など新自由主義が地方を滅ぼしているのではないか」「『子供を産め圧力支援』ではないか」と地方過疎化を女性の問題にすり替え、根本的な原因を無視する姿勢を強く批判した。
福島党首は、日中友好議員連盟として、8月27~29日に訪中したことを報告。「日中は絶対戦争をしてはならないと社民党として中国側と意見を交わし、中国軍機の領空侵犯についても、議連から懸念を表明した」と述べ、「様々な交流を通じて、平和構築をしていく」との決意を語った。