社会新報

【9月18日の福島党首会見】自民と統一教会の癒着を厳しく批判~進次郎氏の解雇規制緩和発言を糾弾~石破氏の核抑止論や高市氏の選択的夫婦別姓反対を批判

 

 社民党の福島みずほ党首は9月18日、参院議員会館で会見を行ない、自民党と旧統一協会との癒着や、同党総裁選の候補者の発言を厳しく批判した。

 朝日新聞が報じた、安倍晋三元首相が旧統一教会の日本支部トップと自民党総裁室で面談し、参院選への対応を協議したとされる問題で、福島党首は「本当に問題だと思う」と憤った。「統一教会は霊感商法などで多額の損害を人々に与えたにもかかわらず、そこに支援してもらい、それだけでなく政策も歪められてきたのではないか。憲法改正、とりわけ憲法24条、家族の中の個人の尊厳と両性の本質的平等、そして選択的夫婦別姓や同性婚などを絶対に認めてはならないという統一教会の考え方に 自民党は大きく影響を受けてきたのではないか。自民党総裁選の候補者の誰も、統一教会問題に決着をつける気が全くない。自民党では駄目だと思っている」。

 自民党総裁選の候補者の一人、小泉進次郎氏が解雇規制の緩和に言及したことついて、福島党首は「滅茶苦茶だ」と批判した。「整理解雇の4要件というものがあって、会社が維持・存続していく上で整理解雇が必要であること、解雇の回避をしたこと、人事の合理性や労使間の協議といったことが、これまでの判例で必要とされている。これを法律で変えようというのか」「進次郎氏の父親の純一郎氏が首相だった時に、まさに労働規制の緩和が強行され、今、非正規雇用は雇用全体の4割になっている。その待遇や雇用の不安定さは、御存知の通りだ。既に悲惨な雇用の状況を、さらに焼野原にするのか」。

 福島党首は、石破茂氏についても「核抑止論に踏み込んだ議論をしようと発言していることに抗議する」と批判し、選択的夫婦別姓に反対している高市早苗氏についても「総理としてふさわしくない」と断じた。