社会新報

【10月4日の福島党首会見】石破首相の所信表明演説を厳しく批判~憲政のルールを守らない首相が「ルールを守る」とは笑止千万

 

 社民党の福島みずほ党首は10月4日、参院議員会館で記者会見を行ない、石破首相の所信表明演説の内容を厳しく批判した。

 福島党首は「災害時のスフィア基準(被災者に対する人道援助の最低基準)など踏み込んだ部分もあったが、全体としては中身のないものだった」と論評した。

 石破内閣の5つの政策の中で、『ルールを守る』が一番目とされていることに、福島党首は「ルールを守ってないのは石破さんではないか」と指摘。「総裁選の時に言っていたことと全く違うことを、手のひら返しでやっている。国会での議論、説明することしかり、夫婦別姓しかり、総理大臣に選ばれる前から解散に言及する、憲法も踏みにじってルールを守らない総理に言われるのは、本当に片腹痛い。ルールを守るという当たり前のことを自民党の総理が言わなくてはいけないこと自体がもはや末期だ」と呆れ返った表情で指摘した。

 石破首相が「政治への信頼を取り戻す」と所信表明演説で述べていることについても、福島党首は「石破さんはカメレオン総理。今日はこう思ってるとしても、明日はまた自民党からの圧力で変わるかもしれない」と不信感を表明。「裏金議員を衆院選で公認することは、失われた政治の信頼を取り戻すことにはならない。企業団体献金や政治資金パーティーをやめることが必要なのにそのようなことも一切言っていない」と、石破首相の矛盾を批判した。

 石破首相の経済政策についても、福島党首は「税金の取り方と使い道をどう変えるのか、労働法制をいかに強化するかに関して一切触れていない」と指摘。能登半島の復興についても「石破総理は復興に向けた取り組みを一層加速していくとしているが、それならば予算委員会を開くべきだ」として、解散・総選挙を優先する石破首相の姿勢に疑問を投げかけた。