【10月9日の福島党首会見】衆院選公約の6つのプランを発表~政治資金パーティーと企業団体献金を禁止し金権政治の一掃~日本記者クラブの党首討論から社民党排除は公平性を欠くと厳しく批判
社民党の福島みずほ党首は10月9日、参院議員会館で記者会見を行ない、社民党の選挙公約である「日本を立て直す社民党6つのプラン」を発表した。
福島党首は6つの各項目について説明した。
第1のプランは「金権政治の一掃! 本気の政治改革を」。抜け穴だらけの改正政治資金規正法を厳しく批判し、政治資金パーティーと企業団体献金の禁止、政策立案費(政策活動費)の廃止などの政策を語った。
第2は「税金は暮らしに! 軍事費増税NO!」。「民主党政権時代には4兆円だった軍事予算が来年には8兆5000億円になる。このお金を暮らしに使うべきだ」「社民党は3年間、消費税率をゼロにする。600兆円を突破している大企業の内部留保に4%課税すれば消費税ゼロを実現可能だ」と指摘した。
第3は「人口半減時代 地域に魅力と力を」。最低賃金を全国一律1500円とし、非正規雇用の正規化、食料自給率50%、地域公共交通の充実などを実現すると説明した。
第4が「地震大国に原発はいらない!防災省を創設し防災対策を全力」。「防災省を設置し自衛隊の一部を災害救助隊に改編する」「脱原発を進め、2050年までに温室効果ガス排出ゼロと自然エネルギー100%を目指す」と訴えた。
第5の「ジェンダー平等・多様性社会の実現!』では、選択的夫婦別姓や同性婚の実現、包括的な差別禁止法と人権救済機関の実現を強調した。
第6は、「沖縄・日本を再び戦場にさせない! 憲法活(い)かす政治」。党首は「南西諸島における自衛隊配備とミサイル計画、辺野古新基地に反対する。日米地位協定は全面的に改定する。核兵器禁止条約を批准し核なき世界を実現する」と語った。
福島党首は選挙報道でメディアが社民党を軽視することを懸念。「今月12日の日本記者クラブでの党首討論で、政党要件を満たしている社民党が呼ばれていない。これは、公平性という点で問題だ。公職選挙法にも抵触するのではないか」と述べ、社民党として、日本記者クラブに申し入れすることを明らかにした。