社民党の福島党首は、同日、参院議員会館で記者会見を行ない、今後の国会の見通しや同性婚裁判等について語った。
福島党首は、11月11日に召集される特別国会の会期について、自民党は首相指名選挙などの最低限の議事を済ませて最短の会期で閉会したいようだが、野党側は特別国会で予算委員会の審議時間を確保するよう求めていくことになる、との見方を示した。 今回の衆院選で、自公が衆院で過半数を割ったことについて、福島党首は、「少数与党なので、選択的夫婦別姓や同性婚など、様々な法律を実現するべく頑張りたい」と意気込んだ。
そして、来年の参院選挙について「やっぱり、もっともっと社民党のことを知ってもらう工夫をしていきたい」と語り、 「今回の衆院ブロック比例選で社民党の得票率が1.71%なので、政党要件に必要な2%にちょっと足りない。参院選ではそれを大きく超えていくように色々工夫をしながら頑張っていきたい」と決意を述べた。
また、福島党首は、30日に東京高裁が同性婚を認めないことは「違憲」だと判断したことについて次のように言及した。 「同性婚を認めないことは法の下の平等を定めた憲法14条と、個人の尊厳などに立脚した婚姻・家族の立法を求める憲法24条2項に違反するとの判断が示された。札幌高裁に続き東京高裁でも違憲判決が出たことは大きい。国会が同性婚で立法不作為を続けると、近い将来、国家賠償請求訴訟が認められる時が来ると確信している。だから、選択的夫婦別姓でもそうだが、憲法違反と断じられた同性婚を認めないことを国会は変えるべきで、社民党としても頑張っていきたい」と述べた。