社民党の福島みずほ党首は11月6日、参院議員会館で記者会見を行ない、社民党の立て直しや今後の国会について語った。
福島党首は、同日に党常任幹事会が開かれ、衆院選の総括論議を始めたことを報告。「沖縄2区で新垣邦男さんが当選したことは良かったが、他の地域で票が伸びなかったことを重く受けとめている」と語った。
今後の課題として、「もっと伝わる言葉で訴えていく」と強調。「社民党は高等教育の無償化を訴えてきたが、『大学の授業料無償化は維新しか言っていないと勘違いしている人たちがいる』との指摘もあった。高等教育とは高校の授業料の無償化であって大学も含まれていると思っていないのではないか。政策が、それを届けたい人に正確に伝わっていないのかもしれない。政策をダイレクトに伝えることが必要だと感じた」と述べた。また、「社民党として、SNSの活用がまだまだ弱い」として、「より幅広い層から支持を得られるよう、参院選まで8ヵ月しかないが頑張っていきたい」と決意を語った。
特別国会後に召集が見込まれる臨時国会については、「補正予算が組まれるべきで、能登半島地震の被災地復興支援が大事だ」「電気、水道、道路の復興について選挙の直前にも行政と議論した。社民党は、復興のための予算を提言していく」と意気込んだ。
また、「衆院選での公約を一つひとつ実現していく」と強調。「給食の無償化、学校の先生の働かせ放題の問題に取り組む。訪問介護の報酬の減額で、多くの介護事業所が倒産している。介護保険の立て直しに、社民党として頑張っていく」「(扶養控除の)『103万円の壁』の見直しについては、早急に党の見解をまとめ論戦していくが、必要なのは最低賃金を1500円以上にするなどの大幅な賃上げだ」と述べた。