社民党の福島みずほ党首と立憲民主党の野田佳彦代表の党首会談が7日、国会内で行なわれた。会談後の記者会見で福島党首は、野田代表より政治改革の実現に向けて以下の3つの提案があったと述べた。
①政治とカネの問題、特に自民党の裏金問題の追及を今後も行なうため、政治倫理審査会の開催を求めること②先の通常国会で成立した改正政治資金規正法の再改正を行ない、「政策活動費」や企業・団体献金の禁止と調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開、政治資金パーティーの禁止を年内に実現すること③国会改革を進めるため、現在、不定期開催となっている党首討論を定例化するとともに、討論を活性化して国会の風景を変えること。
この野田代表の提案を受けて、福島党首は、「企業がパーティー券を購入するような政治資金パーティーは禁止すべきだが、議員個人のリアルパーティーを禁止するべきではないし、何よりも議員立法で選択的夫婦別姓や同性婚、再審法改正などを立憲民主党のリーダーシップで提案して成立することができれば、国民は与党過半数割れの成果を実感することになるのではないか」と野田代表に逆提案したと説明し、これらの課題を年内に決着することを目指すことで合意したと語った。
また、特別国会での首班指名選挙の対応について福島党首は、「この党首会談で正式に野田代表でお願いしたいとの要請があったので、党内で議論して早急に判断したい」と述べた。
党首会談に同席した大椿ゆうこ副党首は、会談の中で野田代表に対して、自民党などの改憲の動きについて懸念を伝えた。野田代表からは、憲法議論は必要なことだが、改憲を前提とした議論については否定的な立場が示された。