社民党の福島みずほ党首が10月1日、参院議員会館で会見を行ない、市民と乖離(かいり)した自民党総裁選を批判した。
福島党首は自民党の総裁選について「全く盛り上がりに欠ける」と切って捨てた。その理由として、福島党首は「石破さんが出馬していないから」と指摘。「去年の自民党総裁選では党内野党的な石破さんが総裁になれば、自民党も変わるのではという期待があったし、政策論争的なものも少しはあった。しかし、今回はそういうものがない。極めて残念だ」と述べた。
また、総裁選の有力候補の一人である小泉進次郎農水相がネット配信動画に小泉氏を称賛する「やらせコメント」を書き込むよう陣営関係者らに指示していたステマ行為の件で、福島党首は「これは問題ではあるが、そもそも自民党自体がネット上で野党を攻撃するやらせをやっていたし、裁判にもなった」として、いわゆるDappi問題に言及。さらに、総裁選のもう一人の有力候補である髙市早苗元総務相についても、「『奈良公園の鹿を外国人が蹴っている』と主張したが、奈良県にそうした事実はないと指摘された」と呆れかえり、「一言で言えば、自民党の劣化だ」と切り捨てた。
福島党首は「今回、裏金問題は議論になっていない」「選択的夫婦別姓についても総裁選の候補者は皆、慎重だ」と指摘。「浮かび上がってきたことは、こんな自民党政治を変えようということだ」と強調した。
1940年の帝国議会で日中戦争を批判し、削除された斎藤隆夫衆院議員(当時)の「反軍演説」を議事録に復活させるように石破首相が指示したことについて、福島党首は「本当に大事なことだとは思うが、もっと大きな『置き土産』がほしい。核兵器禁止条約のオブザーバー参加をするべきだったし、戦後80年の談話を出し、自らの歴史認識を語るべきだった」と指摘した。