社会新報

【3月1日の福島党首会見】大軍拡予算案の衆院通過を厳しく批判~参院審議で徹底追及へ~原発稼働60年以上認める法案を糾弾

定例会見に臨む福島党首(3月1日、参院議員会館)。

 

 福島みずほ党首は3月1日、参院議員会館で会見を行ない、政府の予算案等について厳しく批判した。

「とんでもない予算案が衆院を通ってしまい、今日から参院でも審議が始まった。私も予算委員会のメンバーなので、(審議の)バッターに立つ」

 さらに福島党首は、「異次元の予算案だ。防衛予算が6兆8000億円、防衛強化資金が3兆円以上。全部で10兆円。社会保障費、教育予算は、微増でしかない」と防衛関連に偏った予算案の異常さを訴え、こう続けた。

「こんな軍拡・大増税をやったら、今でも生きられない、食べられない、暮らしていけない人々がいる中で、経済がめちゃくちゃになってしまう」

 福島党首は「首相が今日の参院審議で子ども予算を増やすとしているが、どこから財源を得るのか、明確に答えることは一切なかった」と批判。「防衛予算のために、あっちこっちからお金をかき集めてくるのに、どうやって子ども予算を確保するのか。消費税の増税か国債の発行をするなら、結局、それは防衛予算が突出しているせいだと言える。国を守ると言うが、それ以前に国民の生活が破綻する」として、岸田政権の軍拡・大増税こそ国民への脅威であると指摘。その上で、「社民党として、予算の組み替え動議を提案していきたい」と決意を表明した。

 また、福島党首は、岸田内閣が2月28日に原発の稼働年数を60年以上に延長するための法案を閣議決定したことについて、「原発稼働年数の延長を判断するのが原子力規制庁から原発推進の経産省に交代するというもの。これは、規制と推進を分離して安全を確保するという(福島第1原発事故の)教訓を政府自らが踏みにじるものだ」と批判し、「こんな法案では安全は守れない。社民党として反対していく」と決意を述べた。

 

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