社会新報

3月12日号に党首選候補3氏の政見「私の訴え」全文を掲載

社民党党首選(3月23日開票) 政見「私の訴え」の全文

社民党の党首選挙が3月4日、告示され、大椿ゆうこ前副党首(前参院議員)とラサール石井副党首(参院議員)、福島みずほ党首(参院議員)の3人が立候補の届け出を行ない、13年ぶりに、党員・協力党員約5200人を有権者とする党首選が実施される。▽候補者の選挙運動期間=5日(木)~20日(金・休)▽投票期間=21日(土)~22日(日) ▽不在者投票期間=13日(金)~20日(金・休)▽開票日=23日(月)。3人の政見「私の決意」の全文を掲載する。

 

大椿ゆうこ候補
とことん働く人たちのための政党に

2013年を最後に実施されていなかった党首選挙が行なわれます。党首を選ぶことだけでなく、社民党をいきいきとした組織に立て直すために、選挙期間を通じて、党員、サポーター、支持者のみなさん、そして支持者ではない人たちも含めて、自由闊達(かったつ)にこれからの社民党について語り合い、アイデアを出し合うことも大きな目的です。

昨年80年を迎えた、社民党の前身である日本社会党は、「勤労大衆の組織結合体」として誕生しました。今、社民党はその原点に立ち返るべきです。

これから10年が勝負となる、労働、農業問題の解決のために先頭に立ちましょう。「働く私たちのための政党だ」と誰からも言われる政党になるのです。不安定な雇用、低賃金、急激な少子化、その原因は非正規雇用を拡大し、失われた30年を放置し続けてきた政治にあります。街に出て労働・生活相談を行ない、現場で苦しむ人たちの声を政策に反映し、安定した雇用と正当な賃金が得られる社会を実現するために闘いましょう。
農業人口は1341万人(1963年)から102万人(2025年)へと、50年で10分の1以下に。高市首相が「食料自給率100%」と掲げても担い手がいません。農業の現場を歩き、声を集めるとともに、食の安全について消費者の声を聞き、政策を磨き、運動を組織しましょう。
世代交代のロードマップを作成します。政党要件が守れても、次を担う人がいなければ党の存続はありません。昨年の参院選以降、多くの若い党員・サポーターが増えました。若い党員をさらに増やし、彼ら彼女らが、いきいきと学び、主体的に活動できる環境をつくり、全国連合常任幹事会に若手党員を起用します。
自治体議員を現在の3倍に増やす計画を立て推進します。若い党員が選挙に出るための条件を整備し、選挙後のフォローも行なう政党へと変わります。
みなさん、一緒にやりましょう。

大椿ゆうこ(オオツバキユウコ) 前参議院議員。前社民党副党首。2019年、社民党に入党。非正規労働者として雇い止め解雇された経験が政治家としての原動力。23年、繰り上げ当選で参議院議員に。主に厚生労働委員会に所属し、非正規雇用や長生炭鉱の問題に取り組んだ。25年、参議院選挙で落選。働く人たちの命と権利が守られる社会のため再起をめざし活動中。

 

ラサール石井候補
あなたが笑顔でいられる社民党へ

衆議院では自民党単独で改憲発議が可能になり、参議院も一歩手前。憲法を次世代に引き継ぐため、今こそ社民党の正念場です。
私は、組織改革「社民党Reboot」を提案しています。労働者の政党ですから、ボトムアップで意見が言いやすい組織であるべきです。さまざまな世代や属性の党員が、執行部に直接意見を届け、党の意思決定に関わる仕組みを作ります。
社民党の仲間は、全国各地の運動の現場にいます。弱い立場に置かれた方の声をもっと政治に届けるため、仲間を増やし、党を次世代につなぎます。
来年の統一自治体選挙で100人以上の自治体議員を誕生させるべく、全国で実践的な政治スクールを開きます。奮ってご参加下さい。
社民党は、徹底的に皆さんのくらしを支えます。
物価高の主因の一つは円安です。消費税を下げても、円安が続けば物価高は止まらず、中小企業の賃上げも困難になります。公平な税制の確立で、むやみな国債発行を止め、円の信頼を回復します。
最低賃金全国一律時給1500円以上の実現のため、法人税に累進制を導入し、賃上げ支援の財源を確保します。
大学生の約半数が奨学金を受給しています。社会権規約第13条にのっとり、政府には公費の投入で大学等まで無償化する責任があります。返済中の方には、返済額分の税額控除や利子分の残債免除等で負担を軽減します。
就職氷河期世代が年金受給年齢を迎えます。現役時代の収入の格差は、老後の年金受給額の格差になります。年金が低すぎる方に、公費で上乗せを行なう最低保障年金制度を樹立し、高齢者の経済格差を解決します。
家賃の高騰が深刻です。公営住宅の供給増に加え、民間賃貸入居者への公的な家賃補助が必要です。非合理な家賃値上げを防ぐため、適正家賃の公的な目安を設定します。
衆院選で沖縄全選挙区、とりわけ沖縄2区を与党に譲ったことは痛恨の極みです。
辺野古新基地建設、そして琉球弧の軍事要塞化に反対する社民党の立場を堅持し、沖縄の平和運動や議員のみなさんとの関係性をきちんと構築します。
国際法違反を行なう米国と手を組み、戦争に加担することは、明白な憲法違反です。集団的自衛権を合法化する戦争法は、廃止します。
日本国憲法をフル活用した攻めの護憲へ。社民党は生存権、平等権、幸福追求権、労働三権など、憲法が持つ人権の規定がきちんと活(い)かされる社会をめざします。

 

福島みずほ候補
増やす 育てる 未来へつなぐ

私は党首選に出る決意をしました。
党員の皆さんに心からお願いです。どうか私を党首に選んでください。
憲法改悪が行なわれるかもしれない状況で、憲法を活(い)かし、憲法を守る社民党が、なんとしても、がんばらなければなりません。私は護憲の先頭に立ちます。社会民主主義が生きる社会をつくるために、雇用や社会保障を立て直し、未来をつくります。
現状をきちんと振り返り、党員とともに、地域の皆さんとともに改革の道をしっかりと進めます。
社民党は残らなければなりません。
社民党は大きくならなければなりません。
社民党は大きな役割を果たさなければなりません。
具体的には次のことに取り組みます。
1. 社民党をもっと外へ!
・国政報告会、憲法カフェ、スタンダップコメディなど、さまざまなやり方で、政治を伝えていく。
・文化人や著名人など、分野や世代を超えた連携を広げ、新しい取り組みや発信の可能性を広げる。
2. 学び続ける政党! 確かな実行力!
・政策審議会の機能を強化。国会論争、政策立案につなげる調査研究を継続的に実施。
・憲法や政策を学び、党員のための講師の養成講座を開催。
・各地域の課題を吸い上げ、解決を支援。
3. 社民党の底力をアップ!
・全国11ブロックで政治スクールを開催。来年の統一自治体選挙で新人50名当選をめざす。
・自治体議員のメリット拡大(視察・勉強会開催、議会でのお悩み相談窓口設置、国の資料提供)。
・自治体議員のネットワーク強化。
・SNS対策本部を設置し、恒常的な戦略会議を実施。
4. 次世代の人たちの活躍をサポート!
・若い世代によるインターネット企画やライブ配信。
・次世代に政策立案をしてもらう。
・高校生や大学生など、次世代とのオープンな対話を継続的に展開。
5. ジェンダー平等の社民党へ!
・女性委員会を設置。
・各種ハラスメント研修の開催と相談窓口の設置。
・意思決定の場に、より多く女性を登用。

日本に宝物があるとすれば、全国津々浦々で長年おこなわれてきた平和運動、反原発運動、労働運動、市民運動などです。
そことつながってきたのが社民党なのです。
平和や護憲でぶれないのが社民党です。
党員一人ひとりが主人公なのが社民党です。
私は社民党を守り、大きくし、未来に引き継ぎます。だからこそ、私を党首にしてください。