声明・談話

第92回 メーデー・アピール

全国各地で働く仲間の皆さん! 社民党は第92回メーデー開催を心からお祝いし、激励と連帯のメッセージを送ります。

社民党は全国各地の過酷な労働環境のもとにある人々の声を国会に届け、政治や社会を変える力としていきます。働く人々が人間らしく働きがいのある労働環境のもとで充実した人生を過ごせる社会を共に実現させましょう!

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によって人々のいのちが今も危険にさらされています。医療従事者はもちろんのこと、高齢者や障がい者のいのちに寄り添いつつ介護の現場で働く方々、子どもたちの未来を信じて教育・保育の現場で働く方々、全国各地の公共サービスを必死で守ろうと日夜頑張っておられる方々、ひとりひとりの働きが「エッセンシャル(必要不可欠)」な存在として尊重されなければなりません。

にもかかわらず、感染症の影響を口実とした解雇や雇い止めは後を絶たず、すでにリーマンショック時を超す10万人以上が職を失い、将来への希望を持てない不安な状況下にあります。とりわけ、女性たちが真っ先に首切りの対象にされ、自殺者が急増している現状には怒りを禁じえません。社民党は雇用調整助成金制度の改善や休業支援金・給付金制度の延長、失業者に対する各種支援の充実を今後も求め、誰一人取り残さない社会の実現を目指します。

2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年を経た今もなお東京電力福島第一原発の事故による放射能汚染の影響は「復興」に影を落とし続けています。菅政権は汚染処理水のリスクも未解明なままでの海洋放出を強行する方針を決定しましたが、断じて許すことはできません。

原発を巡っては地域住民の気持ちを無視した計画がなされ、とりわけ何重にもわたる下請け構造により現場の原発労働者に過酷な負担を強いてきました。社民党はかねてより原発即ゼロを訴えてきました。脱原発社会の実現こそが何よりの生活再建、「人間の復興」に他ならないことを社民党は主張し続けます。

第92回メーデー万歳!

2021年5月1日

社会民主党
党首 福島みずほ