声明・談話

第95回メーデーアピール

全国の働く仲間の皆さん!

 

 働くものの希望が実現する社会を築くため、労働者の団結と連帯の力はなにより重要です。社民党は、この第95回メーデーの開催を心からお祝いし、心からの連帯のメッセージを送ります。

 今年の春闘は、賃上げ率5.24%と33年ぶりの高水準となりました。しかしながら、私たちの生活は一向によくなりません。円安などで止まらない物価高騰に賃上げが追い付いていないからです。実質賃金は23ヶ月もマイナス(今年2月)と過去最長となりました。安倍政権が始めた大規模金融緩和、円安誘導で輸出企業は空前の利益を得、株高で沸く一方で、輸入コストは上昇し物価は高騰、中小企業の経営や国民・市民の家計は厳しく、低い食料自給率など輸入に頼る私たちの生活は危機を迎えています。

 

 また、私たちの暮らしやいのちを支えている「エッセンシャルワーカー」の賃上げが全く追い付いていません。介護現場での今年度ベアは2.5%に過ぎません。さらには、今年度介護報酬改定により訪問介護等の基本報酬が引き下げられ、「介護崩壊」の声まで上がっています。エッセンシャルワーカーの大幅賃上げに政治の決断が必要です。
 そして、賃上げを最も必要とするのが労働者のおよそ4割を占める非正規労働者です。今年の春闘ではごく一部には正規労働者と変わらぬ賃上げができた職場もあります。しかしながら、依然として正規労働者との大きな賃金格差が続いています。また、働く女性の5割以上が非正規労働です。男女の賃金格差の是正が急務です。社民党は非正規雇用の拡大に歯止めをかけ、同一価値労働同一賃金の実現を求めます。また、安定した生活を確保できるように、最低賃金全国一律1500円への早期の引き上げをめざします。

 

 日本はいま深刻な人手不足に直面しています。公共交通機関では、運転手不足により減便するなど移動の手段が失われはじめています。赤字を理由に公共交通機関の廃線の動きがあります。社民党はどの地域でも、働き、生活しているすべての人たちが、安心して自分たちが希望する暮らしができる社会の実現をめざし、取り組んでまいります。
 社民党は「がんこに平和!くらしが一番」のスローガンの下、「税金はくらしに、軍拡NO!」と訴えてきました。無駄な軍事費に巨額の税金をつぎ込み社会保障や暮らしのための予算を削減する政治から、いのちとくらしを大切にする政治へと転換させましょう!
 裏金・金権政治を一掃し、憲法を暮らしに生かす政治を取り戻しましょう!

 

第95回メーデー万歳!
2024年4月27日

社会民主党
党首 福島みずほ