2025年11月19日
【談話】新垣衆議院議員の離党について
社民党全国連合 幹事長 服部良一
新垣邦男衆議院議員の離党届について、11月15日付で沖縄県連から「離党やむなし」の決定のうえ全国連合宛てに上申書が提出された。それを受けて11月19日の全国連合常任幹事会及び全国幹事長会議において経過の説明をすると同時に、議論の上離党やむなしの判断をしたところである。
離党の意向が9月に入って伝えられて以降、全国連合及び沖縄県連において度々慰留に努めてきたが、離党を止める事が出来なかったことは痛恨の極みである。全国の党員・党友の皆様をはじめ社民党を応援して頂いている多くの皆様に心よりお詫びを申し上げたい。
新垣氏の離党は極めて残念である。しかも沖縄2区の選挙区の議席はまさに地元「有権者との契約」とも言うべきものであり、議員個人が勝手に判断できるものではないはずである。社民党の公認候補として2期目当選して1年しか経過しない中、十分な説明責任も果たさないまま離党することは、地元有権者の民意を置き去りにする行為と言わざるを得ない。
社民党は沖縄において照屋寛徳氏・東門美津子氏はじめ元沖縄県知事大田昌秀氏や元読谷村長・沖縄県出納長の山内徳信氏を国会に送り、当選こそできなかったが沖縄の反基地運動の象徴的人材山城博治氏を2回にわたり参院選比例の候補者として擁立し闘ってきた政党である。2010年には当時の民主党政権が普天間基地の移設先を名護市辺野古に回帰させたことに対して福島党首は大臣を罷免されてもなお反対し、沖縄の民意に寄り添ってきた政党である。今回の新垣議員の行為は沖縄におけるそうした社民党の伝統と闘いの歴史を踏みにじる行為と言わざるを得ない。
11月13日付の地元紙社説には「このまま離党に踏み切れば、支持者軽視の批判を免れない。県民の支持を得た衆院唯一の社民議席の重みを再認識して欲しい」とある。また「支持者や有権者を置き去りにしてはならない」とも。党として重く受け止めなければならない。
新垣議員は11月2日に事前に党への連絡もないまま離党の記者会見をされたが、離党の理由として「党勢拡大の選挙戦略の不一致」として福島党首が衆院選に転戦しないことを理由とされた。「党勢拡大」という本来党にとって前向きであるはずの議論を、いきなり「離党」という結論にすることはあまりに論理の飛躍であり、とても理解できることではない。
「もっと大きいところでやったらどうか」の声があるとも言われたことがある。「大きいところ」がどこを指すのかわからないが、少なくとも「日米同盟基軸」を綱領にうたったり日米安保是認の政党で沖縄の基地問題の真の解決ができるだろうか?
会見では今後「2区の課題に取り組む」と表明されたが、「2区の課題」は2区特有の地域課題だけでなく普天間基地の撤去という大きな国政課題を抜きに解決しないことは明らかであって、そのためにこそ国政政党の役割がある。地元紙の社説にもあるが「沖縄の民意を国政に届ける議席をどう守るかという視点から新垣氏の離党問題を議論すべき」と言う指摘をしっかり受け止めたい。
高市政権が発足し、今日果てしなき軍拡、憲法の破壊、差別排外主義の跋扈が留まることを知らない極めて危険な政治情勢下にある。沖縄を再び戦場にさせることがあってはならない。社民党がその反撃の一翼を担うべくまさに決起すべきこの局面で、新垣議員の離党は大きな痛手だ。深刻に受け止めつつも、しかし我々は屈するわけにはいかない。党の存亡をかけて党の再建に全力をあげて今後奮闘することを決意し誓うものである。