声明・談話

【談話】オスプレイ飛行再開へ抗議する

2024年3月14日

社会民主党

幹事長 服部 良一

 

  1. 本日、沖縄県普天間飛行場で在日米軍が保有する輸送機MV22オスプレイが離陸し、オスプレイの飛行が再開した。昨年11月29日に、屋久島沖で発生した在日米軍輸送機CV22オスプレイの墜落事故の詳細な原因を非公表にしたままの飛行再開である。社民党は、オスプレイの飛行再開に反対し、再開を強行する日本政府及び米軍へ断固抗議する。
  2.  オスプレイの飛行再開は言語道断であるが、飛行再開に向けたプロセスも問題だ。今月8日、米軍はオスプレイの飛行停止措置を解除した。米軍の飛行停止措置解除を受け、9日、木原稔防衛相は「地元の不安や懸念の払拭のため、再開前に丁寧に説明したい」と表明した。だが、詳細な事故原因を非公表としておいて、丁寧な説明をできるわけがない。木原防衛相の発言には、呆れて開いた口が塞がらない。また、防衛省による関係自治体への説明は、沖縄県と宜野湾市には11日に行い、鹿児島県など11都県の関係自治体へは飛行再開前日の13日であった。その上で、13日に防衛省は、14日以降、順次飛行を再開すると表明した。そして、普天間飛行場で本日から飛行再開となった。

     飛行再開に向けあまりにも拙速な対応である。どこが丁寧な説明であろうか。沖縄県の玉城デニー知事は飛行再開の説明に対して「到底納得できず、認められない」と抗議している。しかしながら、地元自治体の合意なく飛行再開しており、関係自治体に対して大変不誠実である。オスプレイ飛行再開を急ぐ米軍の言いなりとなっている防衛省並びに日本政府に対して強く抗議する。

  3. 今後、陸上自衛隊が保有するオスプレイも飛行再開する方針だ。千葉県の木更津駐屯地に14機配備されており、駐屯地周辺の飛行を予定している。また、木更津駐屯地へ配備されているオスプレイを移すために、佐賀空港に新たな駐屯地を建設している。最終的に陸自のオスプレイは17機配備される。

     社民党は、墜落事故を受け昨年12月4日に防衛省へ、7日には外務省へ抗議の申入れをした。今後も国会内外でオスプレイの即時飛行停止と新たな配備計画の中止、佐賀空港の駐屯地建設中止を求めていく。オスプレイの飛行・配備へ反対する国民・市民の皆さまと連帯し力を尽くして闘っていく。

以上