【党首会見】全国幹事長会議を受けて参院選方針~240万票以上の得票、比例代表で2人以上当選を~改憲阻止の国民運動を始動~
(社会新報2022年2月9日号2面より)
社民党の福島みずほ党首は2月2日、参院議員会館で記者会見を行ない、同日のオンラインでの全国幹事長会議の決定を受け、参院選に向けた目標と護憲の取り組み強化を発表した。
福島党首は課題として、新自由主義から社会民主主義への転換と、憲法が保障する国民の生存権すら守らない自民党による改憲の阻止を示した上で、参院選での獲得目標として、①比例代表での2人以上の当選②全国得票数240万票以上、得票率2%以上の獲得③野党共闘を基本として公認と推薦で計60人以上の候補者擁立--などを挙げた。
続いて福島党首は、同日に社民党が「憲法9条改憲阻止国民運動本部」を立ち上げたことに触れ、「5月3日の憲法集会に向け、全国で憲法集会・勉強会を開催し、参院選につなげていくよう、各都道府県連に要請した」と述べた。
さらに「岸田政権は改憲の姿勢をあらわにして、自民党内に『憲法改正実現本部』まで設置した。これに全面的に対決し、改憲ではなく憲法を活(い)かす政治を社民党として提起していく」と決意を表明した。
同席した服部良一幹事長も、「『台湾有事』が宣伝され、安保法制の適用や敵基地攻撃論が論議されている。憲法を変えない、変えさせない、憲法を活かす、という護憲の党としての存在感を高めていく」と述べた。また服部幹事長は、「野党間の共闘が進展していないのでは」という記者団からの質問に対し、「立憲民主党に共産党との選挙協力をやめるよう迫っている連合の姿勢には、組合内部でも批判が出ている」と指摘。その上で、「野党が共闘しなかったら参院選の一人区では惨憺(さんたん)たる結果になるのは明らかだ。社民党が要的な役割を果たし、ブレずに野党共闘を追求していく」と語った。
↑会見する福島党首(2月2日、参院議員会館)。
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