2022年7月11日
社会民主党
昨日、第26回参議院議員通常選挙の投開票が行われました。この選挙は、物価高や年金切り下げによるくらしの破壊に呻吟する国民を尻目に新自由主義経済政策を続ける岸田自公政権に、ノーを突きつける選挙でした。そして、防衛費の倍増・敵基地攻撃能力保有容認を狙い、改憲と戦争国家化に突き進もうとする自公政権にレッドカードを宣告する選挙でもありました。また、社民党にとっては国政政党としての資格要件がかかった、まさに崖っぷちの選挙でした。
社民党は、比例代表で公認7名・推薦1名、選挙区で公認4名を擁立し、「がんこに平和 暮らしが一番 戦争させない」をスローガンに、「得票率2%の必達に留まらず、比例得票数240万票・4%、2名の当選」を目標に総力をあげて戦いました。その結果、
得票率は2.37%を獲得し、政党要件を確保することができました。2名の当選は残念ながらできませんでしたが、福島党首の5期目の当選を果たすことができました。
これは、一義的には党員の驚異的踏ん張りによるものではありますが、共同名簿への名簿登載の上ともに闘ってくださった新社会党の皆さんや、多大な選挙協力をしてくださった緑の党の皆さん、各地域の革新系無所属議員、その他各地域で様々な市民・住民運動、労働運動に携わってこられた市民の皆さんのご支援の賜物と、深く感謝申し上げます。
社民党は、1年半前に起きた立民への合流・分裂により、前身の社会党の結党から77年間続いてきた歴史の上で、かつてないほどの組織的危機に見舞われました。この危機の中、党首を先頭に、12人の公認・推薦候補者が立候補を決意し、それぞれ寝食を忘れて選挙戦を一心不乱に戦い抜きました。応援・支持してくださった多くのサポーター、ボランティアの皆さんや、投票してくださった有権者の皆さんに心から感謝と御礼を申し上げます。
自民党は、ロシアの侵略に端を発するウクライナ戦争や、投票日直前に起きた安倍元首相への銃撃事件を追い風に、32ある1人区で28勝4敗とし、今回争った125議席の過半数を単独で確保しました。さらに、公明党に加え、国会での改憲論議に積極的な日本維新の会、国民民主党の4党で改憲発議に必要な3分の2以上も維持しました。今後、岸田自公政権は、憲法改悪発議を企ててくるに違いありません。それを阻止するため、広範な市民・労働者の結集を図り、強力な憲法改悪を阻止する運動を構築していくため、社民党の果たす役割はますます大きくなります。それこそが今回国政政党要件を付与してくださった市民・労働者の期待であることを深く自覚し、党員一同襟を正して運動に邁進していくことをお誓いします。