社会新報

新垣副党首が衆院安保委でオスプレイ飛行再開に抗議

(社会新報4月4日号3面より)

 

木原防衛相を厳しく批判する新垣副党首。(3月15日、衆院安保委)

 

(社会新報4月4日号3面より)

 

 社民党副党首の新垣邦男衆院議員(会派=立憲民主党・無所属)は3月15日の衆院安全保障委員会で、木原稔防衛相に対し、オスプレイの飛行再開問題をただした。
 昨年11月29日に鹿児島県屋久島沖で米軍輸送機CV22オスプレイが墜落した事故を受けて、この3ヵ月間、オスプレイの飛行が停止されていたが、3月14日、米軍普天間基地で飛行を再開した。陸自のV22オスプレイも21日に再開となった。
 新垣議員は「一体、何を根拠に飛行を再開したのか。米側が再開したから日本もやるということなのか。根拠を明らかにしてほしい」と防衛相に迫った。
 これに対して、木原防衛相は「米軍の専門部局から前例のない極めて詳細な情報提供を受けた。その結果、特定の部品の不具合が発生したことが事故原因であるという認識に至った」と答弁した。新垣議員は「その不具合となった特定の部品とは一体何なのか」と追及すると、大和太郎防衛省地方協力局長が答弁に立ち、「具体的にどこの部位なのかは米国との関係もあって申し上げることはできない」と言及を避けた。
 新垣議員は、「米国との都合で故障した部分が明確に言えないという状況下で、仮にまた事故が起こった場合、防衛大臣の責任は重大だ」と厳しく批判した。