社会新報

ウクライナへの侵略をやめよ~福島党首がロシア軍の即時撤退を訴え~

(社会新報2022年3月9日号1面より)

 

 ロシアのウクライナ侵略を糾弾する緊急アピール行動が2月27日、東京・新宿駅前で行なわれた。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が主催した。

 立憲野党3党がそろい踏みし、社会民主党の福島みずほ党首、立憲民主党の吉田はるみ衆院議員、共産党の小池晃書記局長が反戦の声を上げた。

 福島党首は新型コロナウイルス陽性反応による自宅療養を終えて20日ぶりにマイクを握り、「今この瞬間にウクライナで爆撃を受けている人たちを救うために、あらゆることをやろう。ロシアで戦争反対のデモ参加者1700人以上が拘束されたと報じられた。プーチン大統領の武力侵攻はロシア国内で全く支持されていない。命がけで声を上げたロシアの市民と連帯していこう」と訴えた。

 また、福島党首は憲法9条について、「9条は無力だと言う人がいるが、全く違う。9条があるから権力者が戦争をやりたくてもできない。たくさんの犠牲者の上に憲法9条を勝ち取った。9条の意味が今こそ大事にされるべきだ」と訴えた。

渋谷ハチ公でも行動

 五十嵐やす子板橋区議は2月24日、ロシアのウクライナ侵攻の一報が流れた時、「まさか!」と思うと同時に「何かしなければ」と思い立ち、同夜、五十嵐さんら自治体議員3人が27日の緊急行動を企画した。オンラインで自治体議員だけでなくさまざまな市民に声をかけた。その結果、呼びかけ人は230人となった。多くの社民党自治体議員や党員も名を連ねた。

 当初はロシア大使館前での行動を考えたが、参加者の安全を担保するため、渋谷駅ハチ公前に変更した。

 当日は約1000人が集まり、多くのマスコミ関係者も取材に来ていた。福島党首も新宿駅西口での行動から駆けつけた。五十嵐区議が司会を務め、ウクライナとロシアの方々や、大学生や現職・元職の自治体議員などがマイクを握った。ウクライナの方からは「地下鉄に防空壕のように避難し、そこで赤ちゃんを出産した」といった話もあった。

 渋谷に参加できなかった呼びかけ人たちは、三鷹市、日高市、鳩山町、松戸市などで抗議行動を展開。川越市議会、狛江市議会、秋田県議会などが戦争反対の意見書や決議を出し、東村山、武蔵野、国立など各市の首長も抗議文を発表した。

 

↑福島党首(右)が緊急アピール行動でロシアの侵略を糾弾した(2月27日、東京・新宿駅西口)。

 

↑五十嵐やす子板橋区議(手前右)らが呼びかけた緊急行動には約1000人が集まった。手前左は福島党首(2月27日、東京・渋谷駅ハチ公前)。

 

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