いわて花巻空港にオスプレイが緊急着陸~社民党が岩手県に抗議の申し入れ
2025.08.01

いわて花巻空港に緊急着陸したオスプレイ(岩手花巻空港HPライブ映像より)
【岩手】7月24日午前9時50分ごろ、いわて花巻空港に米軍横田基地所属の輸送機CV22オスプレイ1機が緊急着陸した。飛行中に故障警告灯が点灯したため予防着陸したもの。花巻空港に米軍機が緊急着陸したのは1964年の開港以来初。
木村県議と照井市議が空港から説明受ける
党県連は当日、木村幸弘県議と照井省三花巻市議が花巻空港へ出向き、空港職員の説明を受けた。また翌日には、県庁で所管する県土整備部の担当者へのヒアリングを行ない、その後の状況や県対応について確認した。しかし、軍事秘密の壁に阻まれて、詳細は非公表。県も真相の把握に困惑している。
オスプレイの緊急着陸は相次いでいる。18日には、秋田県大館能代空港に、事前の届け出がないまま1機が緊急着陸。28日には徳島県でも緊急着陸があった。同機は開発段階からトラブルが多く、2023年には屋久島沖で墜落して8人が死亡。自衛隊の同機も昨年、与那国島で損傷事故を起こしている。
県内では、1988年に宮古市内の山中に米軍三沢基地所属のF16戦闘機1機が墜落。99年には釜石市の山林に同基地所属の同型機1機が墜落している。
今回の緊急着陸に対して、ある市民は「オスプレイの爆音が鳴り響き、びっくりした。同機は墜落事故も起こしており、飛行中に故障警告が点灯する危険な機体が私たちの頭上を飛んだのかと思うと恐怖を感じた。原因を公表すべきだ」と語った。
達増拓也県知事は「県民に危ないことはしないでほしい。オスプレイ飛行計画の事前報告を防衛省に申し入れたい」とコメントした。