(社会新報3月8日号2面より)
「LGBTQ+緊急国会」が2月14日、参院議員会館で開催され、与野党の国会議員21人を含む200人余りが参加した。主催は同議会運営委員会。
LGBT当事者らが緊急に開催したもので、荒井元首相秘書官の同性愛差別発言に対する世論の批判を受けて与党と一部野党が性急に進めているLGBT理解増進法ではなく、差別禁止法を求めた。
同性パートナーを亡くした岡田実穂さんは、「私にはもう遅いけれど、一人でも多くの人に希望を持たせてほしい」と切実に訴えた。
また、在日本朝鮮人人権協会の朴金優綺さんはダブルマイノリティが直面する差別と存在否定に触れ、「人権尊重のための法制度が急務だ」と語った。
映画『牛久』の監督であるイアン・トーマス・アッシュさんは、民族や性別、性自認など、個人がもつ複数のアイデンティティに向けられる多重な差別を考える概念であるインターセクショナリティ(交差性)の自覚と連帯の重要性を、とつとつと語った。
集会には社民党から福島党首と新垣副党首が参加し、連帯と差別禁止法の成立に向けた決意を語った。集会で採択された共同声明は首相宛てに提出された。
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