(社会新報2022年5月18日号2面より)
「福島みずほ応援団」総決起集会が4月21日、東京・千代田区内で開かれ、参加者約400人の熱気に包まれた。福島議員の参院選での必勝を誓い合った。
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司会を伊地智恭子・多摩市議と五十嵐やす子・板橋区議が務めた。
初めに、評論家の佐高信さんが福島みずほ後援会会長としてあいさつ。参院選の政策としてワン・アップ、スリー・ストップつまり「食料自給率のアップ」と「非正規・懐憲・原発のストップ」を提起した。
次に福島党首が登壇。政治家としての原点を振り返り、「私は1998年に土井たか子党首から『憲法9条が変えられるかもしれない。国会で一緒に頑張ってほしい』と言われて、参院選への立候補を決意した。それ以来、9条を活(い)かしていくことに全力を挙げてきた」と語った。
党首は、今国会で衆参の憲法審査会が毎週のように開かれ、改憲論議が加速していることに警鐘を鳴らした上で、ロシアによるウクライナ侵略戦争を奇貨とした政府与党などの危険な動きについて、「維新の会は核武装論を主張し、安倍元首相が核共有を言う。自民党は敵基地攻撃能力を容認し、防衛予算のGDP比2%以上を主張する。軍事研究を進める経済安保推進法案も大変危険だ」と批判。
地獄の3年間にしない
夏の参院選について「ある新聞は参院選が終われば改憲にゆっくりと取り組めるとして『黄金の3年間』と書いたが、とんでもない。私たちにとっては『地獄の3年間』ではないか」と警鐘を鳴らし、「憲法9条を変えないと踏ん張る、私・福島みずほや社民党が国会の中でしっかり残って頑張れるように力を合わせていこうではないか」と支援を呼びかけた。
そして、いのちを大切にしない新自由主義の政治について「今こそ社会民主主義へ転換を」と訴えた。
続いて、新垣邦男社民党副党首(衆院議員)が衆院憲法審査会の現状に触れて、「憲法改正論議をする暇があるなら、その前に日米地位協定改定が先だと私は言いたい。台湾有事をあおるが、真っ先に被害にあうのが沖縄だ。福島再選と、党の国会議員を増やすことが、『戦争をさせない、憲法を変えない』ことへの大きな一歩だ」と激励した。
改憲の動きを止める要
来賓のリレートークが続いた。「一貫して人権のために闘ってきた福島さんは絶対に国会に必要だ」(直木賞作家の中島京子さん)。「9条の意味は『戦争にお金を使わず、人々の生活に使え』ということ。福島さんの再選は憲法と生活を守るシンボル」(ジャーナリストの竹信三恵子さん)。「福島さんはみんなの『公共財』だ」(アジア太平洋資料センター〈PARC〉共同代表の内田聖子さん)。「入管施設に閉じ込められている外国人の生存権を守るには、福島さんが国会にいてくれないと困る」(反貧困ネットワークの瀬戸大作事務局長)。「差別をなくし、弱い人々を応援するためにブレずにやってきた福島さんを応援する」(政治アイドルの町田彩夏さん)。「改憲の動きを止める要はやはり社民党であり、福島さんだ」(全労協の渡邉洋議長)。「かつての産業報国会にならないために福島さんと闘う」(全国コミュニティ・ユニオン連合会の鈴木剛会長)。「戦争をする国にしないために、人権が守られるために、福島さんは絶対に国会にいなければいけない」(海渡雄一弁護士)。熱烈なエールは沸点を超えた。
また、オンライン発言として、福島原発告訴団の団長・武藤類子さん、「オール沖縄会議」の高里鈴代共同代表、ビデオ出演で女優で動物愛護団体理事長の杉本彩さん、入管問題などに精力的に取り組む指宿昭一弁護士が発言。推薦政党からは新社会党の福田実東京都本部委員長と緑の党グリーンズジャパンの漢人明子運営委員(都議)が出席し、激励のあいさつをした。
↑会場参加者の声援に応える福島党首。(4月21日、日本教育会館)。
↑こぶしを上げる来賓の人たちと党首(同上)。
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