(社会新報2022年6月1日号2面より)
社民党の福島みずほ党首は5月25日の記者会見で、23日の日米首脳会談後の岸田首相とバイデン米大統領による共同記者会見について「軍事、軍事と強調することを非常に懸念する。岸田首相は米大統領に対して防衛予算の大幅増額と敵基地攻撃能力保有の検討を語ったが、国民と国会に十分な説明もないままに、なぜ他国の大統領に表明したのか。どこの国の首相なのか」と厳しく批判した。
そして党首は、台湾有事に関して軍事的関与を表明したバイデン大統領の発言について「米中の軍事衝突となれば日本が集団的自衛権行使という形で巻き込まれてしまう。日本は専守防衛で盾の役割しかできないのに、矛となって戦えと言う。強く抗議したい」と訴えた。その上で「戦争を回避するために外交的な努力をすべき。社民党は戦争を止めるために全力を尽くす」と強調した。
↑会見する福島党首。
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