(社会新報2月15日号2面より)
陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備中の輸送機V22オスプレイ1機が1日、陸自立川駐屯地(立川飛行場、東京都立川市)に初めて飛来した。
同日の朝、東京・三多摩平和運動センターは、オスプレイの墜落事故が相次いでいることから、JR西立川駅と立川駅でオスプレイの飛来・訓練の中止を訴えた。社民党の青山秀雄昭島市議、藤田貴裕国立市議らも参加した。抗議行動中に、飛来予定時刻から1時間遅れた11時過ぎにオスプレイが姿を現した。
防衛省北関東防衛局は昨年11月、陸自木更津駐屯地に暫定配備しているV22オスプレイについて、今年1月以降、陸自輸送航空隊の「技能習得と大規模災害発生時の人員・物資の緊急輸送等への備え」を目的に立川飛行場に飛来・訓練することを、周辺自治体8市(立川・昭島・小平・日野・国分寺・国立・東大和・武蔵村山)に通知していた。
立川(砂川町)の地は、68年前、当時米軍立川基地の拡張に反対する地元住民と支援団体・労組、学生たちの闘い「砂川闘争」で基地拡張を阻止している。1977年には米軍立川基地は全面返還され、82年に跡地の一部が自衛隊の基地として運用されたが、大半は「国営昭和記念公園」となった。その後は、多くの人々が親しむ集いの場となり、住民は平穏な日々を過ごしてきた。
参加者は、「立川飛行場の運用強化は容認できない。立川を再び『基地の町』にしてならない」と話し、「危険なオスプレイの飛来・訓練に反対の声を上げよう」と呼びかけた。(三多摩平和運動センター事務局長・石野一)