社民党の福島みずほ党首は9月6日、参院議員会館で会見を行ない、衆院選に向けた候補擁立や汚染水問題、関東大震災100年について語った。
次期衆院選に向けた候補擁立について、福島みずほ党首と服部良一幹事長が報告。福島党首は「全国比例11ブロック全てで候補者を出す。小選挙区からも立候補してもらう」として、「現在、7人の公認が内定しており、そのうち女性は4人。比例代表単独が1人、小選挙区が6人」と述べた。
比例代表・北陸信越ブロックから出馬予定の元新潟県職員の堀井修さんについては、「肩書が『百姓』という堀井さんには、食料自給率や食の安全、脱原発について、しっかり語っていただきたい」との期待を述べた。小選挙区の福岡4区から出馬予定の前築上町議の宗晶子さんについても「暮らしのこと、ジェンダー平等、平和などをしっかり訴えてもらって当選するように、全国連合として応援していきたい」と語った。
服部幹事長も「今まさに全国で候補擁立の準備をしており、最終的に20人前後になると思う」と述べた。
福島第1原発からの汚染水を、野村哲郎農水相が「処理水」ではなく「汚染水」と発言したことに対して岸田文雄首相が謝罪と撤回を求めたことに関し、福島党首は「言論弾圧だ」と批判。「放射性物質が完全に除去されていないし、NGOや市民団体も『汚染水』という言葉を使って反対してきた。どんな言葉を使うべきか政府が決めるというのはおかしい」と訴えた。
関東大震災当時に起きた朝鮮人虐殺について松野博一官房長官が「記録がない」との発言を繰り返していることについて、は、「歴史の改ざん、否定だ」と憤った。福島党首は「内閣府中央防災会議の災害教訓の継承に関する専門調査会報告書でも虐殺があったことは認められている」として強く抗議した。