社民党の福島みずほ党首は、10月22日、参院議員会館で会見を行ない、髙市政権の危うさについて語った。
福島党首は髙市政権について「史上最悪の内閣になり得る」「ものすごい極右政権ではないか」と懸念を示した。「女性が二人、閣僚に入っているが、片山さつきさんは生活保護をバッシングした人。小野田紀美さんは外国人に関して規制を強化すべきだという立場であり、かつ、スパイ防止法を作るべきだと早い段階から言ってきた人だ」として、女性の閣僚であっても歓迎できないとした。
自民党と日本維新の会との連立合意について、福島党首は「軍拡と新自由主義であり、問題がある」と指摘。「憲法改悪が大きく打ち出されている。緊急事態条項について協議会を作って議論をすることも打ち出されている」と懸念。「社会保障がどうなるのかというと、やはり新自由主義的な色が強い。市販薬として得られる薬は保健の適用外にする、つまり社会保障の切り捨て、高齢者を含め、医療を受ける人の負担が増える可能性がある」「高市首相が労働法制の規制緩和を表明したことも、労働時間などのあの規制緩和について言及したことも大変危惧している」と問題視した上で、「社民党は他の野党と手をつなぎ、社会保障や憲法を活かすことで力を合わせてやっていきたい」と述べた。
福島党首は同日にスパイ防止法に反対する超党派の議員の勉強会が行なわれたこと、今後も勉強会を続けていくことを報告。「スパイ防止法は、秘密保護法的な面だけではなく治安維持法的な側面を持つのではないか。参政党の神谷代表が『思想を炙り出して、辞めさせるのがスパイ防止法』といったように、正に市民を監視し、弾圧するようなことが本当に起きうる」と懸念。「国会の内外で大きな運動を作っていきたい」との決意を語った。