(社会新報3月29日号2面より)
社会民主党の福島みずほ党首が3月22日、参院議員会館で会見を行ない、大椿ゆうこ副党首の繰り上げ当選がほぼ確実になったことや岸田首相のウクライナ訪問の問題について語った。
2019年の参院選社民党比例で得票1位で当選した吉田忠智参院議員が、4月6日告示・23日投開票で実施される参院大分選挙区の補欠選挙への出馬を決めたことで、得票2位と3位が離党で比例名簿から削除されたことにより、4位だった大椿副党首の繰り上げ当選がほぼ確実となった。
福島党首は「今日、吉田さんが私の事務所へごあいさつに来られた」と報告。「吉田さんには何としても当選していただきたい。野党の重要な議席なので、社民党の大分県連も全力で応援することを決めた。全国連合としても支援していきたい」と述べた。
大椿副党首の繰り上げ当選が確実になったことについて「参院で社民党の議員は私だけだったので、うれしい。女性同士タッグを組んで、社民党の活動や発信、さまざまなテーマで頑張っていきたい」と喜んだ。また、「とりわけ大椿副党首は、クビを切られた非正規労働者として雇用の問題を訴えてきた。さらにパワーアップして一緒に頑張っていきたい」と大椿副党首と共に雇用や労働の問題に取り組むとの抱負を語った。
大阪府議選に「ながさき由美子」さんを擁立
大椿副党首が立候補を予定していた大阪府議選について福島党首は、「大阪府・茨木の皆さんには、大椿副党首を何としても府議にしようと大変頑張ってご支援されてきたことに、心から感謝している」と繰り返し謝辞を述べた。
また、「野党統一候補として、社民党大阪府連代表の、ながさき由美子さんが立候補の予定だ」と報告。「社民党としても、なんとしても、野党統一候補の議席をつくりたい」と強調した。
日本の武器供与に反対
岸田首相がウクライナを訪問し、非殺傷の防衛装備品(武器)を供与すると約束してきたことに関し福島党首は、「社民党はウクライナへの人道支援には賛成だが、武器の供与には反対の立場だ」と指摘。「ウクライナだから良いということになると、今後、第2、第3の武器供与が行なわれかねないし、自民党内には殺傷能力のある武器供与の解禁を求める声もある」と懸念を表明した。
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