社会新報

大椿ゆうこ副党首が新年のごあいさつ ~ 参院選の再選へ決意 ~ 有期雇用の入口規制が必要

大椿ゆうこ副党首(参院議員)

 

 (社会新報2025年1月1日号2面より)

 

 今年7月に実施される第27回参議院選挙に、全国比例代表として再選を目指します。
 2023年4月に繰り上げ当選し、国会に活動の機会をいただきました。念願だった厚生労働委員会に所属し、これまで一非正規労働者として感じてきたさまざまな疑問や憤りを、質問という形で直接、政府に追及できるこの仕事に、大きなやりがいを感じています。
 国会議員になったばかりのころ、岸田政権は「コストカット最優先の30年間」「異次元の少子化対策」という言葉を多用していました。「コストカットされてきたのは何か?」「少子化の最大の理由は何か?」。私の中にはすでに明確な答えがありましたが、岸田前首相がそれを口にすることはありませんでした。この2つにまたがる答えは「非正規雇用の拡大」です。
 就職氷河期時代に社会に出た私たちロスジェネ世代は、非正規雇用の拡大が進み、賃金の上がらない30年間のただ中を生き延びてきました。2010年、上限4年の有期雇用を理由に雇い止め解雇になり、労働組合に加入し、3年9ヵ月闘いましたが、原職復帰はかないませんでした。皮肉なものですが、その経験がなければ私は国会議員になってはいなかったでしょう。
 昨年6月厚生労働委員会で、労働契約法18条の趣旨に反し、パート従業員を雇い止め解雇したパタゴニア雇い止め裁判について取り上げ、大臣から「無期転換ルールの適用を免れる意図をもって無期転換申入権が発生する前に雇い止めを行うことは、労働契約法の趣旨に照らして望ましくない」との答弁を引き出しました。その際、「有期雇用の入口規制が必要だ」と主張しました。私が国会議員としてやりたいことは、まさにこれです。非正規雇用の入口規制を実現したいのです。そのために次の6年間が必要です。
 今回も政党要件がかかった大変厳しい選挙ですが、憲法改悪の流れがうごめいている今、社民党をなくすわけにはいきません。共に頑張りましょう。