社会新報

「全国街宣行動」がスタート ~札幌⇒仙台⇒広島を駆ける~

(社会新報2022年5月11日号2面より)

 

 社会民主党は4月から、福島みずほ党首を先頭に参院選比例代表予定候補が「社民党・市民共同!全国街宣行動」を展開中である。北海道札幌市を皮切りに仙台市、広島市で訴え、その後、全国を回る予定。

◆札幌駅前で

 党北海道連(熊谷吉正代表)は4月16日、札幌駅駅前で4人の参院選比例代表予定候補による街頭宣伝を行なった。福島みずほ党首は、憲法を守り活(い)かし、新自由主義から社会民主主義への転換と、9条理念を基軸とした平和外交推進を訴えた。その上で党首は、「国会には社民党の存在が必要不可欠だ」と強調。

 続いて大椿ゆうこ副党首は、非正規雇用拡大のストップと格差・貧困問題の解消、憲法を活かす政治の実現、戦争を許さない政治を訴えた。村田しゅんいち共生政策運動委員長は、「あらゆる分野において公的責任を回復させ、誰も取り残されることのない共生社会の実現を」と決意を語った。新社会党のおかざき彩子青年女性委員会代表は、気候危機・貧困・戦争を生む「新しい資本主義」ではなく、共同・共有・分与を価値観とした社会の実現を訴えた。予定候補4人はそれぞれロシア軍の即時撤退を強く訴え、平和的生存権をうたう憲法の価値を強調し、党への支持を求めた。

 

↑左からおかざき彩子さん、岡﨑宏美委員長、村田さん(4月16日、札幌市)。

 

↑ポスターを掲げる大椿副党首(4月16日、札幌市)。

 

◆仙台市内で

 社民党の県組織が解散しながら昨年秋の総選挙で前回17年を上回る社民党票を集めた宮城県でも街頭宣伝が実現した。4月17日午後、快晴のもと多くの人々が行きかう仙台市青葉区一番町で行なわれた。   

 街頭演説には参院比例代表予定候補の福島党首や大椿副党首、村田共生政策運動委員長のほか、昨年の総選挙に引き続いて立候補予定の久保孝喜さん(党東北ブロック協議会議長)も参加。「福島第1原発事故に誰も責任をとっていない。この現実を変えなければならない。脱原発を抜きに震災復興はない」と訴えた。

 その後、会場を移して「福島みずほと語る会」が開かれた。宮城県内在住の参加者からは「労組役員を長らく務め、退職して党で頑張ろうとしたら県組織が解散。何とか再建したい」「私は社民党に残る意思表示をしたが、残った6、7人は『この際、離党する』となってしまった」「私はサポーター。戦争と原発事故は人災だ。『社会新報』はウクライナ戦争の背景を書いてほしい」といった発言があった。福島党首は「今後、主要な都市を街宣して、参院選、統一自治体選へとつなげたい」と述べた。

 

↑左から久保さん、村田さん、福島党首、大椿副党首(4月17日、仙台市)。

 

↑福島党首(4月17日、仙台市)。

 

 

↑久保孝喜さん(4月17日、仙台市)。

 

◆広島市内で

 「福島みずほ広島応援団」が主催する「ほっとけない。私たちの声を政治に!」集会が4月23日午後、広島市内で開かれた。

 冒頭、応援団代表として木原省治さん(原発はごめんだヒロシマ市民の会)と大椿副党首があいさつし、福島党首の報告が始まった。

 福島党首はロシアによるウクライナ侵攻での原発攻撃報道を踏まえ、「原発が攻撃されると放射能が飛散し、原発が核兵器になる。核と人類は共存できない。原発と核兵器は廃絶すべき」と強く訴えた。

 集会後は、広島市・本通でチーム社民党による街宣を行なった。党広島県連の有田優子副代表が司会を務め、福島党首の話に続いて、大椿副党首が非正規雇用について、「国の政策の誤りが非正規社会をつくった。あなたの責任ではない。非正規雇用を正規化していくことなくして生活の安定はできない」と、休日の本通で市民らに訴えた。

 

↑左から福島党首、大椿副党首(4月23日、広島市)。

 

社会新報ご購読のお申し込みはこちら