社会新報

狭山事件の再審を求める市民集会で福島党首が熱い連帯あいさつ~高裁は鑑定人の証人尋問とインク鑑定の実施を

登壇して訴える石川一雄さん(左)と早智子さん。右端が福島党首(10月28日、日比谷野音)。

 

 「狭山事件の再審を求める市民集会」が10月28日、東京・日比谷野音で開かれ、部落解放同盟をはじめ支援共闘会議などから多くの人が参加した。
 石川一雄さんが不当に逮捕されてから59年。狭山第3次再審を請求してから16年。狭山闘争は今、最大の山場を迎えている。
 西島藤彦・部落解放同盟中央本部委員長が開会あいさつで、「事実調べを求める緊急署名」について「1ヵ月で10万筆が集まった。この世論を裁判所に届けよう」と訴えた。
 パートナーの石川早智子さんと共に登壇した石川一雄さんは「勝利するまで倒れない。3次再審で無罪を必ず勝ちとる」と力強い決意を述べた。
 社民党の福島みずほ党首も連帯あいさつを行ない、「東京高裁の寺尾判決は48年前。当時、私は学生で、『石川青年は無罪だ』のゼッケンを付けて集会に参加したことを思い出す。寺尾判決は本当にひどい判決。私は狭山弁護団の一員として石川さんの無実を確信している。高裁は11人の鑑定人の証人尋問と鑑定の実施を。何としても再審開始を勝ち取ろう」と訴えた。