社民党の福島みずほ党首は1月17 日、参院議員会館で会見を行ない、能登半島地震や原発、自民党の裏金問題などについて語った。
冒頭、福島党首は能登半島地震で犠牲となった人々への哀悼の意と復旧・支援活動に携わる人々への感謝の意を述べた。その上で、「今回は地震による隆起で、例えば、水道管が壊れたりするなどの問題が起きており、復旧に時間がかかるとみられる。家屋の崩壊が深刻で、重機や資材や労働力も必要だ。大阪万博を中止して被災地の復旧に全力を注ぐべきだ」と訴えた。
また、「避難所での支援もだいぶ活発になったと聞いているが、ダンボールベッド、簡易トイレや生理用品や下着などさまざまな物資の支援が遅れたことの検証は必要だ」と問題を指摘。「防衛予算の突出に対して防災予算が減ってきている。これは全国的な問題で、備蓄や防災対策が十分であるかの検証も必要だ」と提起した。
さらに、「社民党は南海トラフ地震や首直下型地震が起きた時の被害を想定し、いかに被害を小さくしていくか、備蓄を含め避難した後の状況はどうなのかも含めて、しっかり検証して、足りない部分については国会の中で、きちんと指摘し、各役所と交渉していく」と述べた。
能登半島地震の影響でさまざまなトラブルが起きたことが明らかになりつつある志賀原発についても、「北陸電力は、余震が続くことを理由に『今は難しい』と言っているのだが、国会議員による視察を受け入れるべきだ」と要求した。
福島党首は、安倍派の幹部7人の不起訴との報道に触れ、「共謀が認定できないとするのは早すぎのではないか」として検察の弱腰ぶりに疑問を呈し、「こんなことで終わらせてはいけない」「26日から始まる通常国会で追及する」と意気込んだ。