社会新報

【1月8日の福島党首会見】政党要件のかかった参院選では、攻めて、攻めて、支持を広げる

 

 社民党の福島みずほ党首は1月8日、参院議員会館で今年最初の定例会見を行ない、7月に予定されている参院選と社民党の政策などについて語った。

 参院選について、福島党首は「参院でも自公を過半数割れに追い込みたい。その中で社民党の党勢拡大を目指したい」と意気込んだ。「得票数の2%、または3人以上の当選者を出さないと、国政政党としての政党要件を失う選挙なので、国会の中に社民党が必要だという、うねりを作っていけるように、今年は攻めて、攻めて、支持を広げる」。

 福島党首が最も強調するのは、平和だ。「世界から戦争がなくなっていない。ウクライナ侵攻も、ガザでのジェノサイド(集団殺りく)も止まっていない。2月1日で、ミャンマーのクーデターから4年で民主化活動家への弾圧は続いている。世界から戦争がなくなっていくよう、そして日本が戦争する 国に向かわないように、頑張ってやっていきたい」と語った。

 もう一つ、参院選に向けた重点的な政策が、厳しくなる一方の人々の生活への対応策だ。福島党首は「政府は、国民年金の最低金額をどうするか議論を始めるというが、低年金、無年金で食べていけない。年金の立て直しが必要だ。医療介護の立て直しも必要だ。介護も訪問介護の報酬減額を厚労省がやったために、事業所が倒産し続けている。食料品の値上げも激しい。社民党は食料品の消費税をゼロにすることを検討中だ。政策としてブラッシュアップして、今後、公表していく。小中学校の給食完全無償化、高校授業料の完全無償化、大学授業料の無償化、これを実現させたい」として、「公共の立て直し、政治の役割の復活が必要だ」と強調。社民党の政策が今こそ日本社会に必要であることを力説した。